働き方改革などの影響で社会が急激に変化している現代社会では、ビジネスマンの会社に対する 帰属意識 が低下傾向にあり、危機感を覚えている経営者や管理職の人間も少なくありません。
そこで今回の記事では、帰属意識 が高い会社の特徴や取り組み、帰属意識を高める方法などを解説していきます。
帰属意識とは、「特定の集団に所属している意識」を言います。
例えば、私たちは家族や会社、国家など様々なものに所属しておりますが、それぞれに対し所属している意識を感じているはずです。
そういった自分が何かの集団に含まれていると感じる意識、当事者性を感じている意識を帰属意識と呼びます。
この帰属意識には個人差があり、一つの集団に対し誰もが強い意識を感じているとは限りません。
帰属意識が高い人と低い人の両方が集まってその集団を構成しているのです。
詳しい理由は後述しますが、この集団を企業に置き換えた場合、従業員の帰属意識が高ければ高いほど組織は強くなります。
多くの企業が従業員の帰属意識を高めるために様々な取り組みを行っているのはそのためです。
帰属意識が低下する要因には、社会の変化や所属企業の弱体化など様々な理由があげられます。
ここでは、それらの理由を細かく分けて解説していきましょう。
かつての日本社会では終身雇用制が当たり前でした。
従業員は、一度就職したら一生懸命定年までの間、企業の業績向上に貢献しましたし、企業もまた、従業員が無事に定年を迎えられるよう彼らを守ってきたのです。
そういった相互の信頼関係のもとでは自然と帰属意識が育まれ、従業員が積極的に仕事に励みます。
ところが、バブル崩壊に端を発する長引く不況のせいで、終身雇用制を維持できる企業が減ってしまいました。
中小企業はもちろんのこと、大企業ですら容赦なくリストラを敢行するようになったせいで従業員の帰属意識が育ちにくい環境になっています。
日本社会の大きな変化として、働き方の多様化もあげられます。
企業に所属して給料を得るといったライフスタイルよりも、フリーランスとして活動するビジネスマンが増加してきたのです。
今日では、フリーランスの人間を仲介するネットサービスを通じて、ライターやイラスト制作、動画編集など様々な業種で活躍する人材がたくさん生まれています。
さらに、新型コロナウィルスの感染拡大の影響でリモートワークを導入する企業も増えてきた他、副業を認める企業も増加してきました。
働き方の多様化に伴い就業形態に対する選択肢が増えた結果、現代社会では企業への帰属意識が低下しているのです。
長引く不況は従業員の給与や待遇にも大きな影響を与えています。
税金は上がっているのに賃金はなかなか上がらないため、多くのビジネスマンが会社に不満を抱えていることでしょう。
かつては社員旅行などで従業員をいたわっていた企業も、現在ではそのような体力はなく福利厚生に十分な気を回せなくなっています。
資格取得にかかる補助金の交付など従業員の教育に関することでも同様です。
不満を持った従業員の帰属意識が低下するのは自明と言えるでしょう。
日本における成果主義は大手電機メーカーによって90年代に初めて導入されました。
終身雇用制とともに採用されてきた年功序列の賃金体系の崩壊が原因です。
年功序列の賃金体系では従業員の給料が自動的に引きあがるため、人件費が毎年上昇してしまいます。
企業が事業拡大をして業績を上げている状況なら通用しますが、不況下では成立しない仕組みなのです。
そこで企業は年功序列に変わり成果主義を導入しましたが、今度は優秀な人材の引き抜き合戦が業界内で始まってしまいました。
その結果、人材の移動が流動的になり、帰属意識が育つ前に条件の良い他社に従業員が移動してしまうようになったのです。
さて、ここまでは帰属意識が低下してきた原因を述べてきましたが、ここから先は帰属意識が高いことのメリットの解説に移りましょう。
帰属意識の高まりは従業員のモチベーションを向上させます。
当事者性を感じ愛着をもっている組織ですから貢献したいと思う気持ちが自然に生まれ、仕事に励むようになるのです。
高いモチベーションのもとで仕事に向かっている従業員は、困難な業務であっても責任を持って成し遂げてくれるでしょう。
高い帰属意識が醸成されれば、組織への定着率が上昇します。
所属していて居心地が良い会社であれば、離れたくなくなるのは当然です。
定着率が上昇すれば、従業員のスキルと経験を長期的に積み上げて強靭な会社を維持できますし、新人の教育費用も無駄になりません。
帰属意識は仕事の質やパフォーマンスにも影響を与えます。
「気の持ちよう」という言葉があるとおり、まさに気の持ちようで私たちの仕事への姿勢は変化するからです。
帰属意識が低い状態では会社へ貢献しようという気持ちがありませんから、気分が乗らず質の悪い仕事しかできません。
反面、高い帰属意識を持った従業員は意欲的に仕事に取組みますので、高いパフォーマンスを発揮してくれるのです。
帰属意識が低いことのデメリットにはどういったものがあるのでしょうか。
この項では、帰属意識が低いことのデメリットの中でも代表的なものを2つ紹介しましょう。
冒頭で、帰属意識とは特定の集団に所属している意識のことだと説明しました。
帰属意識が低い場合、会社に所属している意識がありませんから、自分の居場所が無いと感じるなどして離職してしまいます。
他社から現在よりも良い待遇を持ち掛けられて、転職してしまう人もいるかも知れません。
離職率が高まればスキルや経験を持った従業員が会社を去ってしまいますから、組織の弱体化を招いてしまうのは言うまでもないでしょう。
そして、抜けた従業員の穴は新人を採用して埋めなければなりませんから、人材募集の費用がかかってしまいますし、教育するための費用も必要です。
教育費用を浮かせるために中途採用で募集しても、人件費は若い従業員よりも必要ですから経営の圧迫を招くでしょう。
帰属意識の低下は従業員のモチベーションにも悪影響を与えます。
帰属意識が低い従業員は社内で発生した問題に関して他人ごとと捉えてしまいますから、積極的に対処しようとしてくれません。
こういった従業員は業務成績を上げるための努力を怠り、自分の成長を図る意欲が沸きませんので会社の生産性は低下してしまうでしょう。
帰属意識を高めることが組織を強くするための鍵となることがわかりました。
そこで、ここから先は従業員の帰属意識を高める方法について解説していきます。
みなさんはインナーブランディングという言葉をご存じですか?
インナーブランディングとは、その名のとおり会社内部に対するブランディングを指します。
インナーブランディングでは我々は企業として何を目指しているのか、何を目標に活動しているのかを明確に共有し、全従業員が同じ方向を向いて進むよう促すのです。
インナーブランディングを実践すれば従業員の目的意識が共有されますから、自然と帰属意識が高まるでしょう。
社内のコミュニケーションが円滑に行われ従業員同士が良好な関係を保持できれば、彼らの会社に対する愛着が増すことは言うまでもありません。
愛着が湧いている組織に対しては帰属意識が生まれますから、生産性の向上にもつながります。
休憩スペースを設置するなどして、従業員が休める憩いの場を提供してあげてください。
テレワークを導入している企業は管理職の人間が積極的に働きかけて、従業員が孤独感を感じないようケアをしてあげましょう。
ワークライフバランスは、「仕事と生活の調和」と訳される用語です。
内閣府はこれを「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」と定義しています。
一見難しく聞こえますが、要するに従業員、一人ひとりが置かれている状況に応じて企業側が最適な労働環境を設けてあげましょう、という趣旨の言葉です。
やりがいを感じる仕事を与えられ充実感に満ちた生活を送ることができれば、どんな従業員でも組織に対する愛情が高まり帰属意識が自然と育っていくでしょう。
従業員の帰属意識を高めるために絶対に押さえておきたいポイントがあります。
それは福利厚生を充実させることです。
給料を与える以外にも従業員をいたわってあげる取り組みが、帰属意識を芽生えさせるきっかけになります。
特に食事補助は、住宅手当や家賃補助と同じく従業員から非常に人気がある福利厚生ですから、ぜひとも充実させてください。
ただ、福利厚生の充実と言っても手間もお金もかかってしまいますので、取り組みを勧められない企業も多いことでしょう。
そこでおすすめなのが、お弁当注文と決済代行を行っているおべんとね!っとというサービスです。
おべんとね!っとに関しては次の項で詳しく解説していきます。
おべんとね!っとは、お弁当の注文を企業に代わって取りまとめ、決済を代行し配送の手配までしてくれるサービスです。
美味しくて栄養のバランスの良い食事がとれるとあって、現在多くの企業が利用しています。
ここからは、おべんとね!っとのサービスを掘り下げて紹介していきましょう。
おべんとね!っとでは無料で、配達可能エリア内でのお弁当屋を紹介してもらえます。
配達料はお弁当の代金に含まれておりますから、追加の支払いは発生しません。
おべんとね!っとは他のお弁当注文サービスとは異なり、従業員自らお弁当を注文することができます。
注文はスマホやPCからできますので、外出先など場所を選ばずお弁当を頼めるのです。
さらに、注文はキャンセルが可能ですから、急な用事が入った時なども臨機応変に対応してもらえます。
従業員同士で仲良くランチをすれば自然と会話に花が咲くことでしょう。
上でも述べたように円滑なコミュニケーションは組織への帰属意識を高める要素の一つですから、食事の場を設けることは強い組織を作ることにも役立ちます。
帰属意識とは、「特定の集団に所属している意識」のことです。
大なり小なり誰にでも存在する意識で、帰属意識が高い人間は社内で意欲的に活動し、高いパフォーマンスを発揮してくれます。
業績の向上、自分が成長するための労力を惜しみません。
逆に帰属意識が低いと問題が起こっても他人ごとに感じてしまい、解決への行動が消極化してしまうでしょう。
帰属意識は、強い会社を作り上げるためにどうしても必要な条件なのです。
そのため各企業は、意識向上のためにインナーブランディングを実践したり福利厚生を充実させたりと様々な方策を講じています。
そして、色々な取り組みの中でも特に効果的なのは福利厚生の一つ、食事補助です。
福利厚生の充実には経費がかかりますから、担当者の中には導入に及び腰になっている人もいるでしょう。
そんな時はおべんとね!っとがオススメです。
栄養価の高いお弁当を毎日届けてくれますから従業員の健康増進に効果があるだけでなく、お弁当を持ち寄って食事をすればコミュニケーションが活発になり、帰属意識の醸成にも役立ちます。
おべんとね!っとのホームページでは無料で資料がダウンロードできるほか、担当者ともメールで相談できますので、興味がある方はぜひ一度問い合わせてみてください。
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